「指を曲げると痛い」「朝になると指がこわばる」「物をつかみにくい」――
手指の痛みは、日常生活に大きく影響する症状のひとつです。
スマートフォンやパソコンの使用増加、加齢、使いすぎなどにより、指の痛みを訴える方が増えています。今回は、整形外科クリニックの視点から、手指痛の原因や治療法についてわかりやすく解説します。
手指痛の主な原因
1. ばね指(弾発指)
指を動かす腱に炎症が起こり、指の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなる病気です。
特徴的な症状:
• 指の付け根の痛み
• 指が引っかかる
• 曲げた指が伸びにくい
• カクンと戻る
特に、
• 更年期女性
• 手をよく使う方
• 糖尿病のある方
に多くみられます。
2. 変形性指関節症
加齢などにより指の関節が変形する病気です。
代表的なもの:
• ヘバーデン結節(指先の関節)
• ブシャール結節(指の中央の関節)
症状:
• 指の痛み
• 腫れ
• 変形
• 曲げにくさ
40代以降の女性に多くみられます。
3. 関節リウマチ
免疫異常によって関節に炎症が起こる病気です。
特徴:
• 朝のこわばり
• 複数の関節痛
• 指の腫れ
• 左右対称の痛み
進行すると関節変形につながるため、早期診断が重要です。
4. 腱鞘炎
指を使いすぎることで腱や腱鞘に炎症が起こります。
原因:
• パソコン作業
• スマホ操作
• 家事
• 育児
• 楽器演奏
など、繰り返し動作によって起こりやすくなります。
指の痛みを放置するとどうなる?
手指痛を放置すると、
• 関節変形
• 指が動かしにくくなる
• 握力低下
• 慢性痛
につながることがあります。
特に、
• 朝のこわばり
• 指の腫れ
• しびれ
• 動かしづらさ
が続く場合は、早めの受診をおすすめします。
整形外科で行う検査
当院では症状に応じて、
• レントゲン検査
• 超音波(エコー)検査
• 血液検査
• MRI検査(必要時、連携医療機関をご紹介)
などを行い、原因を詳しく調べます。
手指痛の治療方法
保存療法
多くの場合、まずは保存療法を行います。
• 内服薬
• 湿布
• テーピング
• サポーター固定
• リハビリ
炎症を抑えながら症状改善を目指します。
注射治療
炎症や痛みが強い場合には、局所注射を行うことがあります。
症状を早期に改善する効果が期待できます。
手術治療
ばね指や進行した変形などでは、手術が必要になる場合もあります。
手指痛を予防するには?
日常生活では以下を意識しましょう。
• 指を使いすぎない
• 長時間同じ作業を続けない
• 適度に休憩する
• ストレッチを行う
• 指先を冷やしすぎない
小さな負担の積み重ねを防ぐことが大切です。
まとめ
指の痛みは、使いすぎだけでなく、加齢や炎症性疾患などさまざまな原因で起こります。
「年齢のせいだから」と我慢せず、痛みやこわばりが続く場合は当院へご相談ください。
早期診断・早期治療が、症状改善への近道です。

