
-
執筆者
- 山田整形外科・リウマチクリニック院長山田 修司
-
資格
-
- 日本整形外科学会 整形外科専門医
- 日本リウマチ学会 リウマチ専門医
-
所属学会
-
- 日本整形外科学会
- 日本リウマチ学会

腰痛は運動器疾患の中で最も多い症状のひとつであり、日常生活において大きな支障をきたします。
約3kgもある頭部を支え、立位歩行をおこなう人間にとって、腰、骨盤、膝、足関節のすべてに負担がかかっています。腰痛の原因はさまざまで、腰の骨に負担がかかり神経を圧迫するケースから、炎症、腫瘍、ストレスなど多岐にわたります。山田整形外科・リウマチクリニックでは、腰痛の原因を丁寧に見極め、患者さまお一人おひとりに合った適切な治療をおこないます。これらの症状でお困りの方は、ぜひ当クリニックへご相談ください。
腰椎は5つの骨から構成され、通常は前弯(前方凸の曲がり)を呈しています。この自然なカーブが体重を効率よく支え、衝撃を吸収する役割を果たしています。椎骨と椎骨の間には椎間板というクッションがあり、骨同士がぶつからないよう保護しています。また、腰椎の中央には脊柱管という通り道があり、そこを神経が通っています。姿勢の変化や加齢などによりこの構造に異常が生じると、痛みやしびれなどの症状が現れます。
椎間板の一部が外に飛び出し、周囲の神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こす疾患です。腰痛の原因の中でも重症度が高いとされています。多くの場合、片側の神経を圧迫するため、片足にしびれが現れるのが特徴です。重症化すると排尿障害や筋萎縮を引き起こすこともあります。
加齢により背骨を支える靭帯が肥厚したり、骨が変形したりすることで、脊柱管内が狭くなり神経を圧迫する疾患です。中高年に多く見られ、歩くと腰や足に痛みやしびれが現れ、休むと楽になる間欠跛行が特徴的です。
加齢により椎間板や関節が変性し、腰椎がずれてしまう状態です。神経が圧迫され、腰痛や下肢のしびれ、間欠跛行などの症状が現れます。中高年の女性に多く見られます。
腰椎の一部に亀裂が入る状態が分離症で、若年期のスポーツなどで発症します。分離した椎骨がずれると分離すべり症となり、神経を圧迫して腰痛や下肢のしびれを引き起こします。
背骨が左右に曲がってしまう状態です。成長期に発症する特発性側弯症が多く、進行すると腰痛や背部痛を引き起こします。見た目の変化も気になる疾患です。
腰から足の先まで伸びる坐骨神経が圧迫されることで、腰や臀部、足に電気が走るような痛みやしびれが現れる症状です。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが原因となります。
骨の密度が低下し骨がもろくなることで、わずかな衝撃でも骨折してしまう疾患です。閉経後の女性に多く、いつの間にか骨が潰れていたり、身長が縮んだり、猫背になったりします。骨折により強い腰痛を引き起こします。
脊髄やその周囲に腫瘍ができる疾患です。腰痛や下肢のしびれ、筋力低下などの症状が現れます。進行すると歩行障害や排尿障害を引き起こすこともあります。
他の臓器のがんが脊椎に転移したものです。強い腰痛や背部痛が特徴で、進行すると神経麻痺を引き起こすこともあります。早期発見・早期治療が重要です。
事故や転落などで脊髄が損傷される状態です。損傷の程度により、運動麻痺、感覚障害、排尿・排便障害などさまざまな症状が現れます。
脊椎を支える靭帯が骨のように硬くなり、神経を圧迫する疾患です。腰痛や下肢のしびれ、歩行障害などの症状が現れます。進行性の疾患のため、定期的な経過観察が必要です。
突然の動作や重い物を持ち上げた際に、腰に激痛が走り動けなくなる状態です。筋肉や靭帯の損傷、椎間関節の捻挫などが原因です。
脊椎炎などの炎症性疾患、胃腸・膵臓・肝臓などの内臓疾患、婦人科疾患、ストレスによる心因性腰痛など、腰痛の原因は多岐にわたります。
人は立って歩く以上、腰、骨盤、膝、足関節のすべてに負担がかかります。実は腰痛の多くは、姿勢の変化が関節への負担を高め、筋肉の緊張や偏った使い方を招くことで引き起こされます。
当クリニックでは、腰だけでなく膝、足関節、
足の裏までチェックし、
診察室に入室されたときの
姿勢も観察しています。
腰痛を起こす本当の原因がどこにあるのかを見極め、わかりやすく説明し、治療計画を立てます。
腰痛が出てきた経緯をくわしくお聞きし、触診や視診で整形外科分野の腰痛か否かを判断します。
骨の変形や配列異常、骨折などがないかを調べます。
筋肉や靭帯の状態、炎症の有無などを確認します。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが疑われる場合、MRI検査、CT検査、脊髄造影検査、椎間板造影、神経根造影などがおこなえる連携医療機関をご紹介いたします。検査結果をもとに、当クリニックにてしっかりと診断・治療をおこないますのでご安心ください。ヘルニアは軟骨のためレントゲンには映らず、MRIなどの精密検査が必要です。
痛みや炎症を抑える消炎鎮痛薬、湿布などを処方します。神経障害性疼痛には特別な薬を使用することもあります。
痛みが強い場合には、神経ブロック注射、トリガーポイント注射、ハイドロリリースなどをおこないます。
温熱療法、電気療法、牽引療法などの物理療法、ストレッチや筋力トレーニングなどの運動療法をおこないます。患者さまお一人おひとりに合ったプログラムを提供します。
コルセットなどで腰部を固定し、安静を保ちます。
保存的治療で十分な効果が得られない場合や、より高度な治療が必要と判断した際には、患者さまのご希望をお聞きしながら、地域連携がしっかり整っている病院施設の専門医に直接ご紹介いたします。治療完了後のアフターケアは当クリニックできちんとおこないますのでご安心ください。
腰痛を予防するためには、日常生活での姿勢や動作に気をつけることが大切です。ただし、すでに強い痛みがある場合や症状が悪化している場合には、自己判断でストレッチや運動をおこなうと症状を悪化させる恐れがあります。必ず医師に相談のうえ、適切な方法でおこなうようにしましょう。
腰痛は「なかなか治らない」というイメージがあるかもしれませんが、決してそんなことはありません。多くの場合、腰痛の原因を見誤っていたり、適切な治療がおこなわれていなかったりするだけなのです。当クリニックでは、患者さまお一人おひとりときちんと向き合い、腰だけでなく全身の状態を診察し、症状に合った治療をおこなっています。他院で治療を受けてもなかなか改善しなかった方、長引く腰痛でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
痛み別のお悩み