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執筆者
- 山田整形外科・リウマチクリニック院長山田 修司
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資格
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- 日本整形外科学会 整形外科専門医
- 日本リウマチ学会 リウマチ専門医
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所属学会
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- 日本整形外科学会
- 日本リウマチ学会

「下肢」とは脚全体を指しますが、ここでは股関節や膝を除いた、すね(下腿)、ふくらはぎ、足首(足関節)、かかと、足の裏(足底)、甲、つま先などに生じる痛みやしびれについて説明します。脚や足は全体重を支え、歩行や走行、ジャンプといった動作の基盤となる重要な部分です。この部分に痛みや問題が生じると、日常生活やスポーツ活動に大きな影響が出ます。山田整形外科・リウマチクリニックでは、下肢の痛みの原因を丁寧に診断し、患者さまお一人おひとりに適切な治療をおこないます。これらの症状でお困りの方は、ぜひ当クリニックへご相談ください。
下肢は膝から下の部分を指し、すね(脛骨と腓骨の2本の骨)、ふくらはぎの筋肉、足首(足関節)、かかと、足の裏、足指などで構成されています。ふくらはぎの筋肉とかかとの骨をつなぐアキレス腱は、歩行や走行に欠かせない人体で最も太くて強い腱です。足部には26個の骨があり、土踏まず(足のアーチ)が体重を支え、衝撃を吸収する重要な役割を果たしています。
下肢の痛みの原因は多岐にわたります。腰からの神経症状が脚に出ることもあれば、脚や足自体の骨、関節、筋肉、腱、靭帯、血管などに原因がある場合もあります。
スポーツや段差などで足首をひねり、靭帯を損傷した状態です。最も多いケガの一つですが、放置すると不安定性が残り、捻挫を繰り返しやすくなることがあります。適切な治療とリハビリが重要です。
足首をひねったり、高所から転落したりして、足首の骨が折れる骨折です。重症の場合、脱臼を伴うこともあります。早期の適切な治療が必要です。
足首の捻挫などで、距骨の軟骨が傷ついたり剥がれたりする状態です。足首の痛みや腫れ、引っかかり感が続きます。
スポーツ中の踏み込みやジャンプなどでアキレス腱が完全に断裂するケガです。「ふくらはぎを蹴られた感じ」「ブチッという音」が特徴です。超音波検査で手術適応の判断をします。近年、保存療法による良好な治療成績が報告されています。
ふくらはぎ(下腿三頭筋)や太もも(ハムストリングス、大腿四頭筋)の筋肉が、急なダッシュやストップ、ジャンプからの着地などで部分的に断裂する状態です。ハムストリングは10~20代、ふくらはぎは30代以降に多く発症します。
足の親指が小指側に「くの字」に曲がり、付け根の関節が突き出して痛む状態です。靴との摩擦でさらに痛みが強くなります。装具やサポーター、足指の運動などの保存療法をおこないます。変形が中等度以上に進行し、症状が強い場合は手術が検討されます。
成人になってから土踏まず(足のアーチ)が崩れる状態です。後脛骨筋腱機能不全などが原因となることが多く、足が疲れやすくなり、痛みが出たりします。アーチサポートの装着や足指・足関節の運動などの保存療法をおこないます。
幼児期に見られる土踏まずの形成不全です。多くは成長とともに自然に改善しますが、痛みや歩行障害がある場合は治療が必要です。
足が内側に曲がった状態で、先天性の変形です。早期発見・早期治療が重要で、装具療法や手術療法がおこなわれます。
足底腱膜炎、アキレス腱炎など、足の繰り返しの負荷により慢性的な痛みが生じる疾患の総称です。
足指の付け根で趾神経が圧迫され、指先へのしびれや灼熱感を伴う痛みが生じます。症状が強い場合は手術が検討されます。
膝の外側を通る腓骨神経が圧迫されることで、足首や足指を持ち上げる力が弱くなり、足が垂れ下がる下垂足という状態になります。長時間の正座や足を組む姿勢、ギプス固定などが原因となります。
足の親指の付け根などに突然激しい痛みと腫れが起こります。尿酸値の変動によって引き起こされた関節炎が原因です。発作時は鎮痛薬で症状を軽減し、症状消失後から尿酸値のコントロールをおこないます。
症状、受傷機転、生活習慣、スポーツ歴などをくわしくお伺いし、歩行状態、患部の診察(圧痛、腫れ、可動域、安定性、神経学的所見など)をおこないます。
骨折、変形、関節の状態を確認します。
靭帯、腱(アキレス腱など)、筋肉、神経、軟部組織の状態をくわしく評価します。
靭帯、腱、軟骨などをくわしく調べる必要がある場合は、MRI検査、CT検査、血液検査などがおこなえる連携医療機関をご紹介いたします。検査結果をもとに、当クリニックにてしっかりと診断・治療をおこないますのでご安心ください。
ケガの急性期におこないます。
症状に応じて、松葉杖での免荷、サポーター、テーピング、ギプス、装具などを使用します。
消炎鎮痛薬(内服、外用)、神経障害に対する薬、痛風に対する尿酸降下薬などを処方します。
痛みが強い場合、関節内や腱周囲へのステロイド注射、ヒアルロン酸注射(足関節)、神経ブロック注射などをおこないます。
理学療法士が、ストレッチ(特にアキレス腱や足底腱膜)、筋力強化、バランストレーニング、歩行指導、インソール(足底板)の相談・作製、物理療法(温熱、電気、超音波など)をおこないます。
難治性の足底腱膜炎やアキレス腱炎に対して体外衝撃波療法が有効な場合があります。
保存療法で改善しない場合や、重度の骨折、アキレス腱断裂、靭帯損傷による不安定性、進行した外反母趾、神経障害などに対して手術が検討されます。手術が必要な場合は、患者さまのご希望をお聞きしながら、連携する専門医をご紹介いたします。
下肢の痛みを予防するためには、日常生活での工夫が大切です。ただし、すでに強い痛みがある場合や症状が悪化している場合には、自己判断でストレッチや運動をおこなうと症状を悪化させる恐れがあります。必ず医師に相談のうえ、適切な方法でおこなうようにしましょう。
下肢の痛みは放置すると、日常生活やスポーツ活動に大きな影響を及ぼします。足首の捻挫のような身近なケガでも、適切な治療をおこなわないと後遺症が残ることがあります。当クリニックは、東大阪市で下肢の痛みの原因を丁寧に診断し、超音波検査などを用いて靭帯、腱、筋肉の状態をくわしく評価します。そのうえで、患者さまの生活状況やご希望を含めて、最適な治療方針をご提案いたします。足下肢の痛みにお悩みの方、なかなか症状が改善しない方はお気軽にご相談ください。
痛み別のお悩み